2025年7月28日月曜日

血栓の7月最終週 誰も興味がない米国金利の話を今からしようと思う。

血栓の7月最終週


誰も興味がない米国金利の話を今からしようと思う。

株、株、株、とにかく株。

TOPIXが史上最高値を更新したかと思えば、S&P500も最高値を更新する日々。トランプ関税で悲鳴をあげていた頃が懐かしい。神様、仏様、あぁトランプ様。押し目の提供ありがとう、困ったら「TACO!」と唱えたら株価が上昇、あ〜ら不思議。朝起きたら金が増えている日々に熱狂している人も少なくないだろう。

さて、主役の座を株に奪われ、完全に脇役にまわった金利。脇役の中でも醜い争いが繰り広げられ、金利の中心は我が国、日本。

JGB発のグローバルな超長期売り。なんか春にもやった気がするが、最近震源地が日本になることが多い。「日本人ファースト」がテーマとなった参議院選挙。選挙前に高市が腹をくくり、債券投資家も腹をくくらされる?みたいなことも。「日本の格下げ」というワードが頻繁に見られた時期でもあった。そんな中迎えた参議院選挙は無難(?)に通過し、JGBは落ち着きを取り戻す。石破が辞めるとか辞めないとかそんな話もあった。

今度は欧州だ。いつもラガルドの服装が気になって中身に集中できないECBも無難に通過したが、恒例となったリークでは9月も据え置きが濃厚とのこと。

そして、来週はやっと米金利の時間帯に突入する。まずは見てくれ、このスケジュールを。

7/28(月):米入札(2年+5年)、Tsy financing estimates、米中交渉(28-29)
7/29(火):JOLTS、Consumer confidence、7年入札
7/30(水):ADP、GDP、QRA、FOMC、決算(META、MSFT)
7/31(木):BOJ、ECI、PCE、Jobless claims、決算(AAPL、AMZN )
8/1(金):雇用統計、ISM製造業、ミシガン、関税交渉締め切り

死ねる。

死ねるぞ、これは。

最近4.40%を中心にレンジで推移していた退屈な米10年債利回りも流石に動きが出るだろう(願望)。もちろんカーブも。金利は上昇?低下?カーブはスティープ?フラット?

そんなの分からない笑。とにかく一喜一憂して、出たとこ勝負よ。

一つ一つ触れていたら、来週になってしまうので、気になるところを何点か。

まず、関税交渉の締め切りが8月1日に控える。そして米中交渉が月曜日と火曜日に控える。なお、EUに関しては明日欧州委員長とトランプが会談するみたいだ。ここから関税ネタでもう一度波乱が起きるとは思わない。困ったら「TACO!」と唱えたら大丈夫だと思う。

次は水曜日に控えるFOMC。基本的にはノーイベントだろう。7月なので経済見通しも公表されず、声明文と記者会見のみ。ここ最近、全世界に向けてトランプに悪口を言われているパウエル。そして、トランプに迎合する関係者によるパウエルいじめ。普通であればメンタルがブレイクしてもおかしくないが、パウエルはいつも通りのスタンスを貫くだろう。先日のトランプ&パウエルのFRB見学ツアー、パウエルは気持ち顔が引き攣っているように見えたのは私だけだろうか。万が一、パウエルがハトなスタンスを見せた場合、トランプに寄せた?と思われるのは自然な流れで、そうなると手前の金利は買われ、後ろはFEDの信任が〜ということで売られるだろう。株式はドンチャン騒ぎだ。

そして、おそらく債券市場が最も気にしているのが、FOMCと同日に発表されるリファンディングだ。財務省がどこの年限で今後債券を発行するかが公表されるわけだが、ベッセントは長期金利をとにかく抑えたくてしょうがない。そういった中で長期債の発行がどれぐらいの額になるのか?などが市場では注目されている。また、同時に発表されるバイバックの内容も。債券の需給に直結する話なので注目度はかなり高い。

そして最後に、雇用統計。もう分からん。そこまで無事乗り越えられていることを祈る。みんなで迎えようNFPナイト。

とにかく現時点で確実なのは、来週は必ず皆さんが消耗するということだ笑。

怒涛の1週間を乗り越えるために、良い週末をお過ごしください。

おしまい。
午前11:30 · 2025年7月26日
·
17.5万
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